本来の始原図読みからまだ脱線中ですが、今日は10月19日のつぶやきに関してご質問を頂いたので、お答えします。
わたしは土星が水瓶座ではもがき苦しむみたいなことを19日にここでつぶやきましたが、これについて
「土星はもともと水瓶座の支配星だったのだから、むしろ実力発揮の配置ではないか」
というご質問です。ごもっともです。
わたしはこう理解しています。人間社会の自由度が今よりずっと低く、とくに人間の多くが土地に縛り付けられる傾向の強かったヨーロッパの中世では
「社会の現実を思い知る=山羊座」
の経験のあとにも
「それでも進んで未来を変えて行く=天王星」
といった劇的な変化を思い描くこと自体が非常に難しく、土星のあとにまた土星が続いても不自然ではなかった。
おそらく、山羊座の土星は主に地に足を着けて日常の繰り返しに耐えることで、一方の水瓶座の土星は老人になってにじみ出てくる叡知とか、回想の世界や伝統……というくらいの違いだったのではないでしょうか。(10/23記事)
天王星はフランス革命の時代に発見され、旧来の秩序が引っくり返ってしまった驚きから、新時代をもたらした天体と考えられるようになったらしい。
わたしは昔、まだ占い全般に腰が引けていた若い頃、土星より外側の惑星が発見されるたびに、それをどこかのサインの支配星にあてきた占星術の歴史を知って
(なんだかなあ)
と思ったことがあります。それってチョット泥縄じゃないの……と。
けれども今では、占星術が決して天動説の立場を変えないことには十分な意味があると感じています。
だって、いまでもわたしたちが地上に立って空を見上げれば、止まっているわたしたちの上を天体がめぐっていくことは事実なんですから。(10/24)
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