ニッポン人がいま、出来るものなら取り戻しておきたい少年期前半の経験……それが地球上の大人たちの世界でもっとも保存されているのがアフリカではないでしょうか。
たとえばアフリカの社会では、各地に今も大きな影響力をもつ呪術師がいて、都市部でも魔術的な感覚は強く脈打っていると言われます。
人間も少年少女期の前半(8、9歳から12歳くらいまででしょうか)までは完全に地上の論理にとらわれてしまうことはない。
それは未開なものが残っている、というより、天と地が何らかの形で響き合う回路を求める姿勢を失っていないということ。
これって実は
「人間が人間を支配する」
のが当然なのではなく
「天を恐れよ」
と堂々とその時点で支配者ヅラをしている人間に向かって言える力の源なんですよ。(10/29日記事)
呪術だの魔術だの、そんなものを引きずっているから上手く近代化出来ないんだ……と、かつて(今も？)日本人の多くは優越感と共にアフリカを見下しがちでしたが、
反面でそこには
(だからこそ、アフリカは近代化を防ぐことが出来たのだ)
という面があります。
西洋白人の支配層が作った近代の枠組みが
(それって進歩じゃなくて、全体で見りゃ、都合良く動かせる国民を作ってあっち向かせたりこっち向かせたりする仕組みじゃねえか！)
と、やっと思えるようになってきた現在だからこそ、その一面に注目せざるを得ません。(10/30日記事)
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